チャンドマニ
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作品について
イントロダクション
舞台は現在のモンゴル。
様々な伝統音楽と二人の旅が交錯する
ドキュメンタリードラマ
2007 年、監督の亀井岳はモンゴルの旅において、ホーミーの名人の息子であるザヤーと出会った。口数の少ない彼は言った。
「ホーミーは遊牧民のものだよ」――。

豊富な地下資源のために外貨があふれだし、近代化へと急速な変化を遂げている現在のモンゴル。首都ウランバートルには現金収入を得るため、遊牧民たちが遊牧をやめて移住するようになっていた。それは、自然の中で育まれてきた遊牧民による本来の「ホーミー(喉歌)」が、失われつつあることを意味している。一方で、観光客相手にお金が稼げるホーミーを習う人が増えているという現状。

ザヤーの言葉は、この現状に戸惑っているかのようだった。なぜなら、彼自身もウランバートルにいる遊牧民の一人なのだ。

映画『チャンドマニ 〜モンゴルホーミーの源流へ〜』は、ホーミーの故郷「チャンドマニ村」を目指す二人の青年が、モンゴル人である自分自身と向きあう旅を描いたドキュメンタリードラマ。馬頭琴、長唄などの伝統音楽にのせて、現在のモンゴルに生きる人々を静かに映し出した作品である。風の中に溶けこんでいくようなホーミー、少数民族による昔ながらの芸能など、心に響く音の数々が散りばめられている。

本作が長編劇映画初監督作品となる映像作家・亀井岳は、モンゴルの旅をきっかけに、「遊牧民の生活と美しい自然の中で育まれてきた本来のホーミーを、今、映像に刻み付けておかなければならない」という強い思いから映画制作を決意。2008 年、古木洋平と共に厳しい冬のモンゴルで撮影をおこなった。

撮影が旅なのか、旅が撮影なのか、ひとつずつの出会いがこの作品を完成させていく。
ストーリー
都市と草原、生きる人それぞれの響きがある
旅の向こうに、聴こえてくるのは――
モンゴルでホーミーの発祥地と知られる「チャンドマニ村」は、首都ウランバートルから西へ約1500km離れたホブド県にある小さな村。そこに住むホーミーの名人ダワージャブは、昔ながらの遊牧生活をして暮らしている。 しかし、彼の息子であるザヤーはお金にならない遊牧民の生活から離れ、仕事を求めて首都ウランバートルにいた。不器用な性格のザヤーは、いつまでたってもいい仕事に就くことができない。アパートの屋上で故郷続く空を眺めながら、ホーミーを唱うことが彼の唯一の慰めだった。

ある日、ザヤーは幼なじみの友人がウランバートルの北の地で遊牧をしていることを知る。久しぶりにその友人を訪ね、大いにホーミーを唱い、語り合い、遊牧の仕事を手伝う。そこで、あらためて自分が遊牧民であることを感じたザヤーは、ウランバートルから故郷チャンドマニ村に帰ることを決心した。

時は同じくして、ウランバートルにある民族芸能の劇場で人気スターとして活躍するダワースレンという青年がいた。彼は自信家であり、都会人らしいさっぱりとした性格で、美しい妻と幼い子どもと共に何不自由のない毎日を過ごしていた。正月が近づいた頃、ダワースレンは劇場の楽屋でホーミーの発祥地と言われるチャンドマニ村の話題を聞いたのをきっかけに、村へ行ってみたい衝動にかられる。

しかしながら、正月の時期とあって飛行機はすべて満席。仕方なくザハ(市場)から出発する長距離バスに乗り込むと、そこにはチャンドマニ村へ帰ろうとしているザヤーがいた。ダワースレンとザヤーはお互いがホーミーの唱い手と知ることもなく、村へと向かう。すし詰めの狭い車内に最初は慣れないダワースレンだったが、人々と触れ合い唄を歌い、モンゴルの大自然を目の当たりにするにつれ、自分自身の中にある遊牧民の血に気づき始める。

ホブド市に到着するバス。ザヤーはチャンドマニ村に向かい、ダワースレンは村を越えて、さらに西を目指す…
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